遠隔気功のお手伝いをしているとこのような相談をよく受けます。「病気の家族が食べない」という悩みです。
確かに、食べないと心配になります。食べないと元気になれないのでないか?食べないと病気は治らないのではないか?そう思うのも無理はありません。私たちは、そのように教えられてきました。食べると体力がつく!自然治癒力が上がる!そのように教育されてきました。
しかし、それはどうも違うみたいです。私たちが、教えられてきた知識は逆だったようです。体が弱っている時に無理に食べると体力の妨げになります。自然治癒力が上がりません。だから自ら食べないのです。食べないと元気にならない?それらは間違った教えなのです。だから無理やり食べさせないでください。本人が食べたいと意思を出すまでは大丈夫です。食欲がないのには理由があります。つまり、食べないにはしっかりとした理由があるのです。本人は実は「生きるために食べたくない」と拒否しているだけにすぎません。人間は生きるために無意識で自分が一番よい行動を取るようになっています。身体が生き残るために拒絶しているだけです。だから、そこに無理やり詰め込むのは「もっと病気が悪くなれ」「病気が治るな」。そして「早く死んでしまえ」などと言っているのに等しい行為になります。少々、過激な表現ですいません。しかし、病人が「食べたくない」と言うならそれに従ってください。病人は意識しないでも無意識に食べないようにさせられているのです。人間は生きるために無意識に行動します。生きるため一番適切な行動を取るようになっています。
野生の動物たちを観てください。野生の動物たちも病気になったり、怪我をしたら、何も食べないと言われています。彼らは何も食べずに、巣穴の中に身を横たえ、静かに回復を待ちます。野生の動物たちは本能によってそのような行動をとります。病気や怪我を治す最善の方法をとるのです。本能とは自然のメカニズム、それは宇宙の意志です。なぜ、食べないか?食物を食べることにより、それを消化、吸収するのにすごいエネルギーを使うからです。消化・吸収は私たちが思う以上にすごいエネルギーを消費するそうです。これを運動で例えると三食しっかり食べると、消費・吸収するための消費エネルギーはフルマラソンを走り抜くことに匹敵すると言われています。病人にフルマラソンはきびしいですよね。その消費するエネルギーを自然治癒力に回した方がいいから、自然と食べないのです。皆さんの心配はわかります。しかし、宇宙は完璧です。だから、食べなくても安心してください。
これを読まれても、まだ心配なようなら、果実、または果実の生ジュースはいかがでしょう?果実は消費するのにエネルギーをほとんど使いません。世の中には果実だけがメインの食事にしている人もおみえになります。だから果実だけでも十分な栄養は摂れます。そして果実にはすごいパワーがあります。心配なら、このようなときは是非、果実をお勧めします。
では、人間の本能からくる行動を信じていきましょう。人間は一番自分にとって最善の方法をとります。本人が食べたくないと意思表示したならば、そのときは温かく見守りましょう。また、お元気になられれば、しっかりと食べられるようになると思います。