ホリスティック医学(全人医学=人間をまるごと診る医学)の第一人者の帯津良一さんをご存知ですか?日本の病院で気功道場を設けて、30年以上もガン患者さんに気功を実践されているすごい人です。埼玉・川越にある帯津三敬病院には全国から患者さんが集まります。帯津良一氏の気功のきっかけは、中国国内での病院視察でした。北京でも有数の大病院を訪れたときに、ガンの患者さんたちが病院内で気功を行っている光景を目にします。西洋医学の中に気功が当然のごとく組み込まれていることに、強い感銘を受けられます。そして、帰国後、自分が手術した患者さんたちに、気功を教えられるようになられました。彼は医療現場でガン患者とともに30年間も気功を実践されています。
今後、人が病気と向き合う中で必要なのは「攻めの養生法」。気功はまさに、究極の攻めの養生法だと言われています。従来の養生のイメージは、早寝早起をし、食事は腹八分目、適度な運動などで心身をいたわって健康に心がけ、人生最後の日を迎えるといったところです。どちらかといえば消極的な守りの姿勢の養生でした。しかし帯津さんは、もっと積極的な意味を持せた養生が重要だと言われています。つまり養生の対象を身体でなく生命として、内なる「生命体」のエネルギーを常に高めていき、そして、死を迎えるときを最高の状態に導くようにしたいという考えです。
人間は必ず死にますが、人が一生を送るとき、「死を終着点とする」 のか 「重要な通過点とする」のかで、生き方に大きな差がでると言われます。こうした攻めの養生法を意識すると、自然と気功への取り組み方が変わってきます。まさしく一期一会の精神で気功に取り組むと、高まったエネルギーがあふれ出してくることがあります。その時は、気功の動きのすべてに気品がにじみ出て、人相がよくなり、見る人に感動を与えることすら出てくるともいいます。
帯津良一氏のような気功を取り入れた病院に、人が多く集まるようになってきたのは本当に嬉しく思います。世の中の医療に対する考えが変わりつつあるようです。自分を含め気功がどんどん世の中に認められるのは、本当にうれしいことです。未来は明るいと思います。今からは気功の時代です。最後に、このような院長が見える病院がどんどん世の中に増えることを切望いたします。