実は白砂糖が「キレてしまう子供」を作り出している原因のひとつとされています。
脳はブドウ糖を燃料にして機能しています。砂糖入りの甘いものを食べると、とても幸せな気分になります。これは気持ちをリラックスさせ、苦痛を感じさせなくさせる化学物質セロトニンがブドウ糖に反応して分泌されるためです。とこらが、その気分は長続きしません。急激に上昇した血糖値をインスリンが下げてしまうので、脳に燃料(ブドウ糖)が与えられなくなり、脳は混乱し、感情を爆発させてしまうからです。
普通私たちは、糖分を取り過ぎるを血糖値が上がり、糖尿病になると考えます。ところが逆に、砂糖を取れば取るほど、ますます血糖値が下がるというケースも非常に多いのです。
イライラする、落ち着きを失う、憂鬱(ゆうつ)になる、泣き喚く(わめく)、暴力を振るうといった、いわゆる「すぐにキレてしまう」という症状や、ADHDが突如として現れてくるのです。
「アメリカ上院栄養問題特別委員会」の報告でも、砂糖と精神障害や無気力の状態の関係等を指摘しています。
またアメリカの博士は、多くの例をあげて、種々の犯罪を犯す人々が、実は低血糖の状態にあると証言しています。
記憶力のわるい子供、ごく普通の人なのに突然非理性的な振る舞いを始める人々、安全運転者のつもりであったのに急に説明不可能な交通事故を起こしたオーナードライバー、手・足・腰などにわけのわからない奇妙な激痛などを訴える人々、何の動機も考えられない犯罪を突然犯す人々、家庭内暴力や校内暴力を起こす青少年・・・・こういう人々が低血糖値の症状であることは実に多いのです。
そしてアメリカにおいて、こういう人々の大多数が適切な食事をとることによって「矯正」された例が多くあります。
ごく一般に食事している私たちは、今日大量の砂糖を摂取しています。砂糖はいたるところに隠されているため、知らないうちに、一日の摂取量は100g以上になっています。
チョコレート、菓子パン、ドーナツ、ケーキ、クッキー、プリン、キャンディ、、スナック菓子はもちろんのことコーラやソーダ(コップ一杯に小さじ8~12杯の砂糖)、アイスティ、果糖ヨーグルト、ケチャップ、ソースにいたるまで、さまざまな加工食品の中に潜んでいます。
砂糖は肥満や糖尿病を引き起こすというのを耳にしながら、砂糖業界が出している情報は、「砂糖は決して肥満のもとではありません」「砂糖の取り過ぎが糖尿病を引き起こすことはありません」「砂糖は重要なエネルギー源で、特に脳にとって欠かせない栄養となります」・・・・などと発表しています。
消費者は何が正しいか混乱した状態にされています。アメリカの砂糖業界は、裏で何百万ドルものお金を使って、「砂糖は無害でおいしい食べ物だ」と庶民を信じ込ませるために科学を買収したと暴露している本もあります。それを証明するように、この業界の息がかかっていない専門家たちは一様に、「砂糖は肥満、虫歯、歯周病、低血糖値、糖尿病、細胞の成長阻害、栄養失調、免疫機能の低下、アレルギー、コレステロール値や血圧の上昇、心臓病、脳卒中、脳神経障害(キレる性質)、腎石、膀胱炎、腸のガン、ホルモンの異常、激しい生理痛ほか多数の病気や障害の要因となっている」ことを認めています。
砂糖は常用癖を引き起こすという点でも覚せい剤と非常によく似た、きわめて危険な物資であるということも注意すべきです。
また砂糖とともに白く加工した精製加工食品の白いご飯、白いパンやパスタ、うどんなど精製加工された炭水化物食品も、私たちの体を傷つけ、栄養の蓄えを奪い、エネルギーを低下させています。これらの摂取量の増加にともない糖尿病や肥満が増えています。これらの精製炭水化物を摂取するとき、私たちの健康にとって致命的な問題が生じることを知った方がいいと思います。
砂糖に限らず、皆さんが毎日とっている白く精製された炭水化物は、肥満、糖尿病、心臓病、脳卒中、ガン、アレルギーなどさまざまなリスクを引き起こします。
これらからは私たちが何を食べて何を飲むかが、私たちの体だけではなく、私たちの心の働き、情緒や人格、さらに私たちの考え方や行動のパターンにまで重大な影響を与えるということを知った方がいいみたいです。自分や家族を守るためには、私たち自身がもっと賢くなって、何が真実か見極める目を持つ必要がありそうです。